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INTRODUCTION

第58回アカデミー賞作品賞を含む10部門11ノミネートされたスティーブン・スピルバーグ監督の伝説の名作が世界最高峰の才能によってミュージカル映画として新たに誕生！
友情を超えた強い絆に導かれ「私」が輝ける場所を探す女性たち今を生き抜く力をくれる熱い希望の物語

巨匠スピルバーグの転機となり、アカデミー賞®10部門にノミネートされた伝説の映画がミュージカルに生まれ変わった！ スピルバーグ自身とオリジナル版に出演したオプラ・ウィンフリー、音楽を担当したクインシー・ジョーンズがプロデュース。主人公のセリーには、ブロードウェイのミュージカル版で同役をパワフルに演じたファンテイジア・バリーノ。『リトル・マーメイド』のアリエル役のハリー・ベイリーと、アカデミー賞®歌曲賞とグラミー賞受賞のH.E.R.も出演。オリジナル版の本物のスピリットに、現代最高峰の才能が吹き込まれた。父親と夫に支配され、最愛の妹と生き別れたセリーが、自由で型破りな女性たちと出会い、輝ける場所を見つけようとする。立ちふさがる運命に、不屈の魂とユーモアで何度でも立ち上がる姿と魂に届く歌声が、困難な時代を生き抜く力をくれる今こそ必見の希望の物語。

STORY

優しい母を亡くし横暴な父の言いなりとなったセリーは、父の決めた相手と結婚し、自由のない生活を送っていた。さらに、唯一の心の支えだった最愛の妹ネティとも生き別れてしまう。そんな中、セリーは自立した強い女性ソフィアと、歌手になる夢を叶えたシュグと出会う。彼女たちの生き方に心を動かされたセリーは、少しずつ自分を愛し未来を変えていこうとする。
そして遂に、セリーは家を出る決意をし、運命が大きく動き出す──。

今こそ必要な希望の物語
ファンテイジア・バリーノ (セリー)
ファンテイジア・バリーノ (セリー)

1984年、アメリカ、ノースカロライナ州生まれ。2004年に「アメリカン・アイドル」第3シーズンで脚光を浴びて以来、R&Bシンガー、ソングライター、作家、俳優として活躍。同年にリリースしたデビューアルバム「Free Yourself」はプラチナレコードになり、シングルカットされた「I Believe」では、ビルボード・ホット100史上、デビューシングルが初登場1位を獲得した初めてのアーティストとなる。2枚目のシングル「Truth」は14週にわたって1位を獲得。2011年のセカンドアルバム「Back to Me」に収録されたシングル「Bittersweet」でグラミー賞に輝く。俳優としては「カラーパープル」のミュージカル版で、2007年から2008年にかけてセリーを演じ、その2年後の全米ツアー公演にも参加した。

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タラジ・P・ヘンソン(シュグ・エイブリー)
タラジ・P・ヘンソン (シュグ・エイブリー)

1970年、アメリカ、ワシントンD.C.生まれ。俳優、プロデューサー、監督。『サウスセントラルLA』(01)で注目を集め、『ベンジャミン・バトン　数奇な人生』(08)でアカデミー賞🄬助演女優賞にノミネートされる。主な出演作は、『スモーキン・エース／暗殺者がいっぱい』(07)、『幸せの教室』(11)、『善き人に悪魔は訪れる』(14)、TVシリーズ「Empire　成功の代償」(15～19)、『ドリーム』(16)、『アクリモニー：辛辣な復讐』(18)、『プラウド・メアリー』(18)、『シュガー・ラッシュ：オンライン』(18・声の出演)、『ベスト・オブ・エネミーズ　～価値ある闘い～』(19)、『ハート・オブ・マン』(19)、『ミニオンズ フィーバー』(20・声の出演)など。2022年にオムニバス映画『私たちの声』の1編を監督する。

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ダニエル・ブルックス(ソフィア)
ダニエル・ブルックス (ソフィア)

1989年、アメリカ、ジョージア州生まれ。俳優、シンガーとして活躍。ブロードウェイ・デビューを果たした「カラーパープル」のリバイバル公演での演技でトニー賞にノミネートされ、ドラマ・デスク・アワードとアウター・クリティックス・サークルアワード、グラミー賞を受賞する。また、ピューリッツァー賞を受賞したオーガスト・ウィルソンの戯曲「ピアノ・レッスン」のブロードウェイ公演の演技で、ドラマ・デスク・アワード、ドラマ・リーグ、アウター・クリティックス・サークル・アワードにノミネートされる。主な出演作は、数々の賞に輝いたTVシリーズ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」(13～19)、『クレメンシー』(19)、「ピースメイカー」(22)など。

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コールマン・ドミンゴ(ミスター)
コールマン・ドミンゴ (ミスター)

1969年、アメリカ、ペンシルベニア州生まれ。テンプル大学で学んだ後、舞台俳優としてキャリアをスタートさせ、ローレンス・オリビエ賞、トニー賞にノミネートされる。その後、TV、映画にも活躍の場を広げる。『マ・レイニーのブラックボトム』(20)と『Zola ゾラ』(21)でインディペンデント・スピリット賞にノミネートされ、『ラスティン：ワシントンの「あの日」を作った男』(23)でゴールデングローブ賞にノミネートされる。主な出演作は、『リンカーン』(12)、『大統領の執事の涙』(13)、『グローリー／明日への行進』(14)、TVシリーズ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」(15～23)、『ビール・ストリートの恋人たち』(18)、『キャンディマン』(21)、『トランスフォーマー／ビースト覚醒』(23)など。

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コーリー・ホーキンズ(ハーポ)
コーリー・ホーキンズ (ハーポ)

1988年、アメリカ、ワシントンD.C.生まれ。ヒップホップグループ“N.W.A.”の伝記映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』(15)で、敏腕音楽プロデューサーであり、ヒップホップ界のレジェンドでもあるドクター・ドレーを演じて注目される。この作品は全米ボックスオフィス1位を3週続けて達成し、世界中で2億100万ドル超という音楽伝記映画史上最高収益をあげる。主な出演作は、『アーミー・ロード』(12)、『フライト・ゲーム』(14)、『キングコング：髑髏島の巨神』(17)、『ブラック・クランズマン』(18)、『6アンダーグラウンド』(19)、『イン・ザ・ハイツ』(20)、『マクベス』(21)、『サバイブ　極限死闘』(22)、『ドラキュラ／デメテル号最期の航海』(23)など。

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ガブリエラ・ウィルソン “H.E.R.” (スクイーク)
ガブリエラ・ウィルソン “H.E.R.” (スクイーク)

1997年、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。5年間で25回グラミー賞にノミネートされ、5回受賞している、シンガー・ソングライター、マルチ奏者。2016年にデビューEP「H.E.R. Vol.1」をリリース、続く「H.E.R.Vol.2」はビルボードR&Bチャートのトップ10入りを果たす。2017年、「H.E.R.」でグラミー賞に輝く。2021年、グラミー賞のソング・オブ・ザ・イヤー賞と最優秀R&Bソング賞を獲得し、『ユダ&ブラック・メシア　裏切りの代償』の主題曲「Fight For You」でアカデミー賞🄬を受賞。2021年、BETアワードで最優秀女性R&B/ポップ・アーティストに選ばれ、グラミー賞でソング・オブ・ザ・イヤー賞やアルバム・オブ・ザ・イヤー賞に輝く。2022年、TVスペシャル「美女と野獣」でベル役を演じる。

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ハリー・ベイリー(ネティ)
ハリー・ベイリー (ネティ)

2000年、アメリカ、ジョージア州生まれ。3歳の頃から子役として活動し、『ラスト・ホリデイ』(06)などに出演する一方、8歳の頃から父親に作曲を学び、 YouTubeの動画を見て楽器の演奏を学ぶ。11歳の時に姉のクロエとデュオ「Chloe x Halle」としてYouTubeチャンネルを立ち上げ、ビヨンセのカバー曲を配信して人気を獲得する。2012年、人気トーク番組「エレンの部屋」に出演、注目される。ディズニーのホームコメディシリーズ「グロウニッシュ」(18〜22)で本格的に俳優デビューを果たす。名作ディズニーアニメを、ロブ・マーシャル監督が実写化したミュージカル映画『リトル・マーメイド』(23)でタイトルロールであるアリエル役に抜てきされ、全世界にその名を知られる。

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オプラ・ウィンフリー（製作）

1954年、アメリカ、ミシシッピ州生まれ。25年間続いたTV番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」(86～11)の司会を務め、多数の賞を受賞。2013年、大統領自由勲章を授与される。俳優としては、スティーブン・スピルバーグ監督『カラーパープル』(85)でデビュー、アカデミー賞🄬とゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされる。主な出演作は、『鬼ママを殺せ』(87)、『愛されし者』(98)、『大統領の執事の涙』(13)、『グローリー／明日への行進』(14)、『シドニー』(22)など。製作を務めた主な作品は、『プレシャス』(09)、『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(14)、『ウォーターマン』(21)、「ブラックケーキ」(23)、「1619プロジェクト　アメリカ奴隷制度の歴史」(23)など。

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スティーブン・スピルバーグ（製作）

1946年、アメリカ、オハイオ州生まれ。世界で最も成功を収め、大きな影響力を持つフィルムメーカーであり、現在は自身が1994年に共同設立したドリームワークスの後継会社であるアンブリン・パートナーズの会長を務めている。『シンドラーのリスト』(93)、『プライベート・ライアン』(98)でアカデミー賞🄬監督賞に輝いた他、ケネディ・センター名誉賞、映画芸術科学協会のアーヴィング・G・ソルバーグ賞を受賞している。さらに、2015年にはバラク・オバマ大統領から大統領自由勲章を授与される。また、『JAWS／ジョーズ』(75)、『E.T.』(82)、『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『ジュラシック・パーク』(93)などのブロックバスター作品を手掛け、映画史上、最高の興行収益をあげている監督でもある。

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スコット・サンダース（製作）

アメリカ、フロリダ州生まれ。主なプロデュース作品は、ピーター・ヘッジズ監督、ジェニファー・ガーナー、ジョエル・エドガートン主演の『ティモシーの小さな奇跡』(12)、トニー賞作品賞を含む4冠に輝いた大ヒット・ブロードウェイ・ミュージカルを、ジョン・M・チュウ監督が映画化した『イン・ザ・ハイツ』(20)、トーマス・ケイル&キミー・ゲイトウッド監督の『UP！ 幸せをつかまえよう』(23)など。

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クインシー・ジョーンズ（製作）

1933年、アメリカ、イリノイ州生まれ。マイケル・ジャクソンのプロデュースでも有名な大物プロデューサー。映画音楽でも知られ、『夜の誘惑』(67)でアカデミー賞🄬歌曲賞、『冷血』(67)で同賞作曲賞、『愛は心に深く』(68)で同賞歌曲賞、『ウィズ』(78)で同賞音楽賞、『カラーパープル』(85)で同賞🄬作曲賞と歌曲賞、ゴールデングローブ賞音楽賞にノミネートされる。また、1994年にアカデミー賞🄬ジーン・ハーショルト友愛賞を受賞する。プロデュース作品は、『スティール』(97)、『キープ･オン･キーピン･オン』(14)など。『モリコーネ　映画が恋した音楽家』(22)、『マイケル・ジャクソン 「スリラー」40周年 ドキュメンタリー』(23)などに重要なコメンテーターとして出演している。

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ブリッツ・バザウーレ（監督）

ガーナ生まれ。ミュージシャン、作家、ビジュアル・アーティスト。長編映画監督デビュー作となった『コジョーの埋葬』は、2019年にNetflixで配信開始され、批評家・視聴者の双方から好評価を得る。さらに、ビヨンセとタッグを組んだビジュアル・アルバム「ブラック・イズ・キング」(20)ではグラミー賞にノミネートされる。これまで4枚のスタジオアルバムをリリースし、ホイットニー美術館のホイットニー・バイエニアルに出品する。シニアTEDフェローであり、ヴィルセック賞とグッゲンハイム2020フェローシップの受賞者。また、アフリカ映画の名作の保存を主眼としたアフリカン・フィルム・ソサエティの創設者でもある。

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アリス・ウォーカー（原作）

1944年、アメリカ、ジョージア州生まれ。現代アメリカを代表する作家の一人。公民権運動、女性解放運動にも参加している。貧しい農家の8人兄妹の末っ子に生まれ、奨学金を得て大学へと進む。1983年、『カラーパープル』がピューリッツアー賞と全米図書賞をダブル受賞する。さらに、1985年8月に「エスクァイア」誌上で発表した短編小説『祖父の形見』（Kindred Spirits）で、1986年のオー・ヘンリー賞を受賞する。その他、『わが愛しきものの神殿』（The Temple of My Familiar）や『喜びの秘密』（Possessing The Secret of Joy）などの小説、多数の短編集や詩集などがある。

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ダン・ローストセン（撮影監督）

1954年、デンマーク生まれ。ギレルモ・デル・トロ監督作品で知られ、『ミミック』(97)、『クリムゾン・ピーク』(15)、アカデミー賞®にノミネートされた『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)と『ナイトメア・アリー』(21)を手掛ける。また、大ヒットシリーズ『ジョン・ウィック：チャプター2』(17)、『ジョン・ウィック：パラベラム』(19)、『ジョン・ウィック：コンセクエンス』(23)で高く評価される。主な作品は、『ジェヴォーダンの獣』(01)、『リーグ・オブ・レジェンド／時空を超えた戦い』(03)、『サイレントヒル』(06)、『プラウド・メアリー』(18)など。

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ポール・D・オースタベリー（プロダクション・デザイン）

カナダ生まれ。『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)で、アカデミー賞🄬、英国アカデミー賞を受賞する。主な作品は、『バイオハザード２　アポカリプス』(04)、『レッスン！』(06)、『30デイズ・ナイト』(07)、『デス・レース』(08)、『アメリア 永遠の翼』(09)、『エクリプス／トワイライト・サーガ』(10)、『三銃士／王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船』(11)、『ポンペイ』(14)、『IT／イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(19)、『ザ・フラッシュ』(23)など。

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ファティマ・ロビンソン（振付）

世界で最も人気のあるヒップホップとポピュラー音楽の振付師の一人。アーティストのキース・ヘリングの生涯を題材にしたミュージカル「ラディアント・ベイビー」で、アメリカン・コレオグラフィー・アワード、コレオグラフィー・メディア・オナーズ、ルシール・ローテル賞のオフ・ブロードウェイ振付家賞にノミネートされる。振付を手掛けた映画は、『ドリームガールズ』(06)、『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』(07)、『アメリカン・ギャングスター』(07)など。

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クリス・バワーズ（音楽）

ジュリアード音楽院で学士号を取得。2011年、セロニアス・モンク国際ジャズ・ピアノ・コンクールで優勝する。アレサ・フランクリン、ジェイ・Z、カニエ・ウエストら数々の一流アーティストのレコーディングやパフォーマンスに参加。2014年に「ヒーローズ+ミスフィッツ」でアルバムデビューを果たす。映画音楽は、『グリーンブック』(18)、『リスペクト』(21)、『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』(21)、『ドリームプラン』(21)、『ホーンテッドマンション』(23)などを手掛ける。

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エボリューションからレボリューションへ─
大胆にアレンジされた新作

オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、スコット・サンダース、そしてクインシー・ジョーンズが製作を手掛ける『カラーパープル』は、革新的なアーティストであるブリッツ・バザウーレ監督が、多くの人々に愛されてきた同名小説とブロードウェイミュージカル版を大胆な形で新たに解釈した、シスターフッドの絆と人間の精神を称賛する感動的な作品だ。
スピルバーグは本作のアイデアに前向きだったと、ウィンフリーは振り返る。「女性たちが声をあげている今が、その時だと彼は悟ったのです。」また、ウィンフリーはこう固く信じている。「この物語が長年生きながらえている理由は、大切にされていないと感じたことのあるすべての女性や男性にとって、これこそが自己発見という素晴らしい体験を味わえる物語だからです。私たちが世界に向けて再びリリースすることで、この物語は引き続き生き残っていきます。新たな世代の人たちがこの作品を観て、同じことを感じるからです。」

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オリジナルの映画
『カラーパープル』

作者アリス・ウォーカー自身の人生を題材にした小説『カラーパープル』は、1982年に出版されピューリッツァー賞と全米図書賞を受賞。1985年には、スティーブン・スピルバーグによって映画化された。だが、公開前のメディアの評価は芳しくなく、全米初公開時の上映館数はわずか192館、興行収入もランキング第8位だった。ところが、口コミで評判が評判を呼び、公開6週目には561館まで拡大され、公開38日目にしてランキング1位を獲得するという異例の事態に。まさに一大ブームとなり、その後5か月以上も上映されるというロングランヒットを記録した。
バウザーレ監督は、「スティーブン・スピルバーグ監督の『カラーパープル』は、カルチャーの礎の一つになりました。あの作品の台詞が今もなお引用されていることが、どれほど重要な作品だったかを示していると思います」と称賛する。

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世界最高峰の才能が結集したオールスタースタッフ

WGA賞受賞者である脚本のマーカス・ガードリーは、「辛い場面を敬遠しないけれど、もう少し陽気さを加えることも目指しました」と語る。
脚本を受け取った、マルチメディア・アーティストでもあり、ビヨンセの「ブラック・イズ・キング」で共同監督を務めたブリッツ・バザウーレは、「あの脚本が、新バージョンのトーンを決定づけました。私たちの仕事の大部分は、どうやったらこれまでのバージョンの焼き直しにせず、この作品独自の声を与えられるかを考えることでした」と振り返る。
美術監督はアカデミー賞🄬受賞者ポール・デナム・オースタベリー。彼は監督と共に、ジョージア州各地でロケ地を選び、川のほとりにあるハーポとソフィアの家、そして沼地にあるハーポの酒場を作り上げた。
衣装は、スピルバーグ版でも女性たちの衣装を監修したフランシーヌ・ジャミソン=タンチャック。バザウーレは、「約30年間を横断する物語で、服地もファッションも変わります。フランシーヌはすべての場面で、その時代に忠実な衣装になるよう細心の注意を払っていました」と讃える。
色の使い方に関しても、バザウーレには具体的なアイデアがあった。その筆頭はもちろんパープルだ。映画の前半ではパープルの使用は控えられ、いざパープルが使われたときのインパクトを高めている。
撮影監督のダン・ローストセンは、時代物特有のセピア色を避け、ヒビットな色彩を多用し、コントラストの強い照明を当てることで、現代的な映像を作り上げた。

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ブロードウェイミュージカルのキャストを中心とした
実力派キャスト

本作で長編映画デビューを飾るグラミー賞受賞アーティスト、ファンテイジア・バリーノは、16年前に舞台で演じたセリー役を再演した結果、「歌やダンス、衣装やストーリーにところどころひねりを加えて出来上がった今作は、今の世代にフィットする作品になっています」と語る。
シュグ・エイブリーを演じるのは、アカデミー賞🄬ノミネート女優のタラジ・P・ヘンソン。彼女は本作の魅力を「自分自身と自分の真実を見つけて、何があってもそれを追求していくことを描いた物語です」と語る。ブロードウェイ版で演じたソフィア役を再演するSAG賞受賞者・トニー賞候補者のダニエル・ブルックスは、「楽に生きられる日ばかりではなくて、私たちも浮き沈みを経験します。ソフィアを演じることで、私たちはいつだって再浮上できるんだということを思い出させてもらえてよかったです」と微笑む。
ミスターに扮するのは、トニー賞候補者・エミー賞受賞者のコールマン・ドミンゴ。彼は大きく変わったミスターの人物像について、「監督たちはミスターに贖罪の物語を与えることを重視していました。それが、これまでの作品には欠けていた要素です。ミスターを複雑で人間味のあるキャラクターにし、彼の傷や痛みの原点を観客が理解できるようにしました。最悪の人間ですら、責任を負い行動を改めることができるというのが、この作品の大きなテーマの一部です」と説明する。
スクイーク役のアカデミー賞🄬とグラミー賞に輝くアーティストH.E.R.は、本作の音楽について、「私たち全員が当時の音楽のエッセンスをキープしながら、伝統的な要素を新鮮なものにしていったと思います」と語る。

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魂に響くブロードウェイ版の
名曲とオリジナルの新曲

ブロードウェイ劇「カラーパープル」では、心を打つ「Huckleberry Pie」や毎回拍手喝采が起きる「Hell No！」などの歌を通して、キャラクターたちは感情や考えを表現することができた。今作では、初めて映画に収められるそれらの楽曲と併せ、随所にちりばめられた新しい楽曲が流れる。
新曲はファンテイジア・バリーノが歌うパワフルな「SUPERPOWER (I)」と、歌うハリー・ベイリー自身が作曲した「Keep It Movin’」。ベイリーは、「今回私が何よりもありがたいと思ったのは、ブリッツをはじめ皆さんが、ネティの気持ちになった私の意見をしっかりと聞いてくれたことです」と振り返る。
ミュージカル版の曲「Push Da Button」は官能的できわどい曲で、シュグのシグネチャーソングともいえる。「What About Love?」は、セリーとシュグが切望してきた愛、互いの中に見出した愛を想起させる。さらに、ハーポの酒場でシュグが歌うナンバーとして1985年の映画のために書かれ、アカデミー賞🄬にノミネートされた、味わい深い歌詞が胸を打つ「Miss Celie’s Blues (Sister)」も披露される。
今作のスコアをバザウーレから任されたのは、数々の賞に輝く作曲家クリス・バワーズだ。彼は「革新的な音楽にする一方で、主旋律の一つ一つ、新しいエレメントの一つ一つに、たとえわずかでも、登場人物たちが歌い上げる歌曲との繋がりを持たせるようにしようと、早い段階でブリッツと話し合いました」と解説する。

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